無料作成サービスのSNSログインは危険!?注意ポイント徹底解説
公開 2021年05月05日 最終更新日 2021年06月03日 Category:無料サービスのアカウント作成
危ういログインID、パスワード
世の中にはSNSやホームページ作成など様々なWEBサービスがあり、その都度メールアドレスとパスワードを作らなければなりません。
それぞれのメールアドレス・パスワードをメモして管理するというのは、ものすごい数のWEBサービスが存在する現在、ちょっと現実的ではないですよね。「使い回し」をしてしまってる人も多いのでは無いでしょうか。
そうすると、セキュリティ面で少々、いや結構危ないことが起こります。例えば一つのWEBサービス(例えばtwitter)でID・パスワードが第三者にバレてしまった場合、芋づる的に他のSNSやWEBサービスのログインを突破されてしまいます。もしクレジットカードを登録しているネットショップに勝手にログインされてしまったら…。
現在は2段階認証(一旦携帯電話にパスワードを送る)などが当たり前になり、セキュリティ面で強固になっていますが、全てのWEBサービスでそうなっているわけではありません。IDとパスワードはできるだけ変えていった方が良いのは基本です。
SNSログイン
そんな中、無料で使えるホームページ作成関連のサービスには、SNSアカウントと連携してアカウントを作る機能を備えたものが増えつつあります。
今回はそんなSNS連携のアカウント作成について、そのメリット・デメリットを解説していきます。
SNSログインを実践!
ペライチ
今回は、無料で「1ページ完結」のホームページが作成できる「ペライチ」のSNSログインについて解説します。
ペライチは比較的小規模な事業や、一時的なイベントのホームページをきれいにまるッと作成できる優れたサービスです。
※無料期間終了後課金あり
ペライチのアカウント作成ページがこちら。トップページ右上の「新規登録」から。
今回はfacebookをお手本に。「またはSNSアカウントでログイン」から「facebook」をクリック。
今度はfacebook側がperaichi(ペライチ)がアクセスしようとしていますがいいですか?という画面に(この時点でfacebookはログイン状態である必要があります)。
アクセスする項目として、「氏名とプロフィール写真、メールアドレス」とあります。
氏名、メールアドレスはわかりますが、「プロフィール写真」へのアクセス許可まで含まれています。ムムッ。普通に考えればプロフ写真が持っていかれても大ごとにはならないし、ペライチとしてもプロフ写真を大々的に使うことがあればサービスの信頼度が失墜してしまいますし、肖像権やプライバシー保護の面で法に触れることになってしまいます。
しかし規約としてはプロフ写真を利用することには同意することになります。SNSログインのデメリットも心配する人にとってはこういうところに敏感になり、メリット・デメリットを比べて利用する習慣をつけましょう。
そしてやや小さめにこうも書いています。
「これによりアプリによるFacebookへの投稿が許可されることはありません」
…。
当たり前だ。
ペライチ側が勝手にfacebookに投稿するなんでどえらいことです。
しかし、常識的な感覚で当たり前なことも、約束事としてOKしてしまえば、それでOKになってしまうのです。法廷にもつれ込んでも負けてしまいます。
だからこそ、ネットで便利に使えるものには、それなりに対価(この場合は個人情報)を払う注意が必要、ということをこの際覚えてしまいましょう。
以上を踏まえてログイン押下。
チョロン。あらメールが来たよ。
facebookから。
今度はFacebookがペライチにログインして、情報を共有しましたのお知らせ。
はい、今度はペライチに戻って、facebookでのログインをしましょう。
チョロン。ログインすると今度はペライチからのメールが。セキュリティ強化のための2段階認証ですね。
記載されたURLに飛び、アカウント登録を確定させましょう。
アカウントの完成
はい、facebookアカウントを使ってのログイン(アカウント作成)が完了しました。
通常にfacebookを使っている限りは、facebookログインを押すだけで面倒なID,パスワードの入力の手間が省けます。
もう一度差し出すものを考える
https://peraichiapp.com/pages/policy
個人情報についての必須情報、プライバシーポリシーをもう一回よく見てみます。(一部抜粋)
1 個人情報の取得
(1)弊社が、取得・収集・利用するお客様の個人情報には、以下の情報が含まれます。
b.会員ID、Facebookを介して登録した場合のFacebookのID、銀行口座情報、クレジットカード番号等の会員情報2 個人情報の利用目的
(2)弊社は、お客様の個人情報を、以下の目的で利用致します
(中略)
k.統計データの作成及び当該データの第三者への提供
ムムッ。facebookの「ID、銀行口座情報、クレジットカード番号等の会員情報」とあります。
ログイン時はメールアドレス・プロフ写真・氏名でした。これを破るわけでは無いでしょうが、ペライチのサービスが進むにつれ、クレカ情報などを共有する可能性がある、と考えるのが妥当でしょう。
「統計データの作成及び当該データの第三者への提供」とは。これは現在ネット社会にデフォルトのように出回っている、いわゆる”ビッグデータ”と解釈するのが自然でしょう。
個人を特定しない、特定の属性をもつ人がどのような行動をするか、といったデータを収集し、それを他社・他団体に提供する。
これをどう捉えるか。自分自身とは切り離されているけども、ペライチ利用者の行動のパターンをデータ化し、他社・他団体に提供、またはfacebookに還元する(かもしれない※ログイン機能を提供するfacebookが得る情報としてありうる、という著者の想像です)。
別に自分が特定されるわけじゃ無いからいいじゃん、という人も、なんとなく情報持ってかれるのやだなー、という人もいるでしょう。これをデメリットと捉えるかは、個々人の感性にお任せします。プライバシーポリシーはチェックしましょう、ということは言っておきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、無料作成サービスなどに出回ってきた「SNSログイン」に関してできるだけ客観的に、情報をまとめてみました。賢く使えば非常に便利なものです。ただ、サービス提供者に差し出すものはありますよ、という点で今回の記事を参考ししてください。
良い無料作成サービスをお送りください。